武道に欠かせない昇級・昇帯の話

武道に欠かせない昇級・昇帯の話

前回の投稿では、武道でも競技によって違う道着の話をした。
今日は級・段と帯についての違いを。
と言っても、私はフルコンタクト空手とブラジリアン柔術と弓道しか知らないので、あしからず。
それと、級・段・帯の上がり方、考え方は流派や道場によってまったく違うのであしからずⅡ。

当道場(空手)の場合
空手は、当道場の場合、おおよそ一年に一度の昇級・昇段審査を経て級や帯が上がる。
帯は白(無級)・橙(10、9級)・青(8、7級)・黄(6、5級)・緑(4、3級)・茶(2、1級)・黒(初段~)とあり、小学生でもきちんと稽古を続けていれば6年生で初段の黒帯をもらえる。
そして普段の稽古や審査時の成績が良ければ、飛び級や飛び帯もできる。
しかし黒帯は、中学生までは子供の黒帯であり、二段以上がなく高校生から二段に上がれるようになる。
以前の投稿で、審査のキツさに軽く触れた。最もキツいのはやはり組手。
基本や型、フィジカルなどのメニューをこなした後に最後に組手。これがキツい。
しかも初段を受ける人は10人組手、二段を受ける人は20人組手という具合。
それだけに、体力はもちろんのこと、基本的な技術や精神力も試される。
そこはやはり武道。人との戦いより自分との闘いに焦点を置く。

ブラジリアン柔術の場合
ブラジリアン柔術は逆輸入の武術であり、昇級はないが昇帯はある。
帯は白・青・紫・茶・黒の順番(私はまだ青帯)。黒からは段位がある。
さすが逆輸入の武術というべきか、昇帯はほぼ実力主義。長い人になると10年以上も白帯のままということもある。
試合にどんどん出場して優勝などして実力を示せば早い段階で昇帯することもでき、数か月で白帯から青帯になる人も。
こういったことから、ブラジリアン柔術では昇帯がとても貴重で、昇帯すると涙を流す人もいる。
そして私が通う道場の先生は「柔術の青帯が他武道の黒帯くらい」と表現するくらい昇帯が難しいのだ。

いずれにせよ、帯や級が上がるというのは、その武道・武術を嗜む人にとってはモチベーションや目標の一つになっている。
なので、帯や級を授与する指導者側もその昇帯のタイミングを非常に悩む。
私もこの昇帯だけは、これからも少ない頭を悩ませることが確定しているわけだ。

さて、今年の審査会まであと三ヶ月程度。
そろそろそこに向けた練習を始めねば…。

弓道の場合は…
え?弓道の昇級?あ~…高校生の頃にやってました。はるか遠い昔のことで、昇級の制度とかはすっかり忘れました。
でも、昇段審査があったのは間違いないし、卒業時にはたしか二段をもらっていたので、多分弓道はとんとん拍子で上がるのでは。知らんけど。

<今日の道場生のひと言>
夏休み期間に日帰り合宿を行うこと、そして昼食のBBQやレクリエーションも含めてすべて無料であることを聞いた小学3年生の男子道場生

「よっしゃー!タダ飯食えるなら行こうかなー!」

練習もそれくらいの熱量でやってね( ´Д` )