子供に免許証?

子供に免許証?

子供苦手な基礎練習
地味な練習は好きですか?私は、昔は苦手でしたすみませんはい。

どんな武道やスポーツにおいても、地味な練習というのは存在する。というか、基礎的な練習は大体地味。
基礎体力を作る走り込み、動きの確認をしながらちょっとずつ精度を高めるドリル練習、球技ならどのスポーツにもあるパス練習やキャッチボールなどなど、色々な基礎練習が存在する。
フルコンタクト空手で言えば、基本稽古や型などがそれに当たるか(ん?型は違うか?)。
しかし、フルコンタクト空手は実戦重視の面があるので、どうしても型はちょっと苦手なイメージがある。

どの競技でもそうかもしれないが、指導者やベテランは「基礎練習こそ大事」と口にする。
私も以前は基礎練習が苦手であったが、長年空手をやり、曲がりなりにも教え子を持つようになると、その言葉が少し分かるようになってきた。
基礎練習は色々な目的があると思うが、めっちゃ要約すると”心と体を作る”と解釈している。
地味な練習でも続けることで忍耐強さを鍛えられるし、地味な練習でも実践を想定して行うことにより、その競技に対応した体を作ることができる。
基礎練習はやはりその競技の”基礎”なのだ。

子供がやる気になった”免許証
しかし、やはり小さい子供はなかなか基礎練習が苦手。そして型が苦手。
以前、子供達に型を頑張ってほしくて『何かいい方法はないか』と考えたことがある。
その結果、”型の免許証”を作ることを思いついた。

名刺に型の名称を記し、周りを彩りよくデザインする。
難しい型ほど、より彩りよく派手な感じにしていくのがポイント。
それが終わったらラミネートしてカットし、リングに通すための穴を空けたら完成。
デザインとかこういったマメな作業が不得手な私…なかなか苦労した。

こうしてできた型の免許証。
いざ、型が上手にできた子に免許証を渡したら……喜んだ。
そこからは、みんな型の免許証をもらうために型を頑張ってやるようになった。
苦労して作ったかいがあった。
それ以来、型の免許証は続いている。

子供はやはり分かりやすい何かがあると、それを励みにしやすいようだ。
道場やスポーツ教室の先生、免許証はなかなかお勧めですよ。

たまに一般の人(大人)に「大人には型の免許証ないんですか?」と聞かれる。
大人も免許証をもらいたいのか、練習の励みが欲しいのか。
ちなみにこう答える。

「ない」

<今日の道場生のひと言>
「先生は私たちの天敵なんで」

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