闘気塾は4月1日から新体制となった。
具体的には、創設者であり塾長であった甲斐清貴氏が会長に就任し、甲斐祐毅氏が塾長に就任した。
新会長
新会長となった甲斐清貴氏は、40代までの放蕩生活がたたって医者から「このままでは死ぬよ」と言われ、健康づくりのために空手を始めた。これが肌に合い、空手に邁進する日々を送った。
そして50歳頃に闘気塾を創設して以来、20数年間幾多の子供・大人を指導してきた。私生活においても、その豪放磊落かつ面倒見の良い性格で周りからよく頼られる存在。今までたくさんの人の相談を受け、トラブルを解決してきた。
そんな闘気塾の道場生・卒業生にとって大木のような存在であった甲斐清貴氏が新会長となった。
新塾長
新塾長となった甲斐祐毅氏は、ダイエットのため20代後半で闘気塾の門を叩いた。本人には特段実績と言えるものはないが、一緒に練習した多くの先輩たちが家庭の事情や仕事の都合など様々な理由でいなくなり、唯一残ったのが甲斐祐毅氏。
とはいえ、空手を楽しむことだけは常に忘れておらず、30代前半で西都支部開設、40歳で宮崎中央支部を開設。闘気塾の空手を共に楽しむ仲間をちょっとずつ増やしてきた。
そんな甲斐祐毅氏に、塾長就任にあたって闘気塾を今後どのように運営していくのか、闘気塾の未来をどのように描いているのか伺ってきたので、その一端を紹介。
インタビュー
インタビュアー(以下「イ」):「新塾長就任おめでとうございます」
甲斐祐毅氏(以下「祐」):『もす!』
イ:「(なんで『もす』やねん…お前はボビーか)…え~今回新しく塾長に就任なさったということですが、現在の率直な感想をお聞かせください」
祐:『そうですね、新体制になったとはいえ、特別何かが変わるということはないので、私としても今までと何も変わりませんね、もす』
イ:「(もす、うぜぇ)…ありがとうございます。今回の新体制は、近い将来に会長が闘気塾から退くというのを意味するのでしょうか」
祐:『いえ、そういうわけではありませんが、今回会長は連盟より九段位を授与されました。そのような節目もあり、連盟の実務や道場の運営をちょっとずつ後進にやらせていく、ということをお考えになったのだと思います。新会長は最近も道場破りをコテンパンにしたほどお元気です。そんな会長が近い将来に闘気塾から退くというのは考えられませんし、そうされては困ります、もす』
イ:「え?!最近も道場破りをコテンパンに?!すごいですね!ところで、新塾長は闘気塾を今後どのようにしていきたいと考えておられますか?その思いをお聞かせください」
祐:『もす、私は、闘気塾が50年後も100年後も空手を楽しみ、道場に所属する人達が少しでも生活を豊かにするということに寄与する道場でありたいと考えています。そのためには私自身が空手を楽しみ、後進を育て、その後進が前向きに羽ばたいていく手助けをしたいと考えています、もす』
イ:「…ちょっと『もす』が邪魔で何言ってるか分からないですが、もう少し具体的に教えてくださいもす」
祐:『例えば、闘気塾西都には保育園年長から空手を始めて現在中学3年生の道場生が2名います。その道場生たちが仮に大学や就職などで他県に行ったとしても、本人が希望すれば闘気塾の支部道場を開いてほしい。そのためには技術はもちろん、人を指導すること、道場の在り方などを今のうち勉強してもらう必要がある。そしてそこからまた後進が育っていってほしいと思っています。要するに、会長が作った闘気塾の理念を学べる環境づくりと、もし支部道場が広がった場合に備えて仕組みと組織づくりが必要であり、それを私が担うということです』
イ:「もす、ありがとうございます。最後に、闘気塾とはどのような道場かをひと言でお聞かせくださいもす」
祐:『闘気塾は、誰もが空手を楽しむということを是とした道場です。ところで、もすもすうるさいですよ』
イ:「いやあんたのせいで移ったんだよ!」
これからも変わらず闘気塾とお付き合いください。