妻との議論集:N○Kのあの番組のあの質問

妻との議論集:N○Kのあの番組のあの質問

NHKのあの番組のあの質問
ある日曜日に妻から質問された。

「あなたにとって”プロ”とは?」

瞬間、私の脳内ではスガシカオさんの”progress”が流れたのは言うまでもない。

プロとはプロフェッショナルの略語であるが、Wikipediaによると”professionに従事する人”とか”professionに属する人”という意味らしい。…へ?
どういう意味かというと、”専門的な仕事に従事する人”とか”それを生業とする人”ということらしい(要約)。
類義語として、エキスパートやスペシャリストがある。

言わずもがな、格闘技界にもプロは存在する。
プロ大会で言えばボクシングやキックボクシング、MMA、最近ではブラジリアン柔術でも行われている。
すでに人口に膾炙しているボクシングやMMAなどは、トップ戦線になると非常に巨額の金が動くらしい。
それでもプロ格闘技一本で食べていける人は希少だと思うが、プロ大会に出場するような人はやはり正真正銘のプロと言える。

色々な”プロ”の形
空手の大会はどうかというと…聞いたことがない。
優勝賞金が出る大会はあるが、世間一般に認知されるようなプロ大会とは言い難い気がする。
柔道や剣道でもプロ大会は聞いた事がない(私が知らないだけかも)。
柔道の総本山の講道館はプロ興行を禁じていた(現在はどうか知らないが)らしいし、剣道においても明治期に行われた撃剣興行は批判を浴びたらしい。
武道はその精神性からか、伝統的にそういう興行的なものを忌避するのだろう。

では空手界にプロは全くいないのかというと、そうでもないと思っている。
空手教室の経営や指導を生業とする方々はいるので、その方々をプロと言えなくもない。
しかしおおよそは何らかの形で兼業でされている方が多い。
有名な先生はYouTube活動をやっているし、空手教室にスポーツジムを併設して経営されている方もいる。

空手を含む格闘技は、”痛々しい”というイメージからか人口に膾炙するまでに時間がかかるし、それゆえにマネタイズするのが難しい。
前出のブラジリアン柔術も、世界中でその文化が広がっているものの、それを生業とするのはまだまだ難しいと聞く。
大きい大会に出るようなプロも、経営やその他の活動で生計を立てているプロも、相当な努力をされているのだ。尊敬。

ということで、私が「あなたにとってプロとは?」と聞かれたらこう答える。

『様々な形はあるにせよ、生計は関係なく信念を持ってたゆまぬ努力をし続ける人。私?私は違いますはい』