様々な”楽しむ”の形

様々な”楽しむ”の形

家族で楽しむ
先日、闘気塾西都道場に通う男性がこのように語った。

「俺は、道場に入る時に先生が言った『まずは楽しむことから始めましょう』という言葉が嬉しかった」

その男性は、本人曰く”すぐめんどくさくなるタイプ”とのことで、強制されたり厳しくされたりすると続かないらしい。
「まだ始めたばかりだから脛や太ももがよく痛くなるが、それがまた心地よい。先生や先輩の組手を『あんなやり方もあるんだ』とよく見ている」とも語った。
”すぐめんどくさくなるタイプ”の人が、少々痛い思いをしても”楽しい”と言ってくれるのは、こちらも嬉しい。

また、男性の妻も一緒に空手を楽しんでいる。
奥さんはまた違って、「型を覚えるのが楽しい」との事。
実際に奥さんの方は、練習中の小休憩時も先輩たちに聞いて型を懸命に練習している。
型だけではなく、組手も他の大人の人達とワーワーキャーキャー言いながら楽しんでやっている。

このご夫婦の娘ちゃん、現在小学2年生。
気の優しい子で、組手は苦手。だから組手練習の時はいつも当たらない距離でのマススパー。
体が軟らかく、型をやらせたらバシッと決まる。
あまりに上手にやるから「型の試合に出てみたら?」と勧めても、「出ない」の一言。
可愛いくらいにマイペースで空手をやっている。

そしてご夫婦の息子くん、現在保育園年長さん。
実は、この家族の中で一番のベテランで、空手を始めてもうすぐ1年が経つ。
まだまだ集中が続かない年齢なので、練習の途中でプイっとどこかに行ってしまうこともある。
最近は組手に力を入れだし、先輩達に囲まれて懸命にパンチやキックを出している。
型もちょっとずつ覚えてきて、できることが増えてきた。

空手も多様性と尊重の時代か
闘気塾は、”それぞれのやり方で無理なく楽しく”をモットーとしている。
この家族にはそれが合ったのであろう。
こんな感じで、家族や親子で空手を楽しむ人たちが増えた。
“子供の習い事”というイメージが強い空手であるが、やり方次第で大人の人でも十分楽しめるのだ。
また、“やるからには試合に出て~”とか“組手をやらないと空手じゃない”とか、闘気塾ではそんなことは一切ない。
それぞれが楽しめる“何か”を見つけて、それを続ける理由にしてもらえればそれでいい。
空手も多様性と尊重の時代ってことですな。

お父さんである男性はこの言葉を連発していた。
「こんなに楽しいなら、あと10年早く始めとけばよかった」
いえいえ、そんなことないですよ。
続けていたら『あの時に始めといてよかった』と思える日が必ず来ますよ。