この時期にはやっぱりあの稽古

この時期にはやっぱりあの稽古

明けましておめでとうございます
本年も世界武道連盟風林火山・実戦空手道 闘気塾を宜しくお願い申し上げます。

酒好きの私にとって、年末年始は酒を飲む期間という認識が強い。
自宅で飲み、妻の実家で飲み、起きては飲み、ひと眠りしてからまた飲む。最高。
まぁしかし、毎年1月2日には初練習の予定を入れ、期間中2回は格闘技をやっていて、毎日飲んだくれているというほどではないのでご心配なく。

今年ももらうかあの質問
空手をやっている人は、この時期に周りの人からある質問をもらうことが多いはず。

「寒稽古やった?」

寒稽古とは、海辺などで波に打たれながら練習をするあの稽古。
他に、滝に打たれながら突きの稽古をする映像も見かける。
テレビなどでもよく取り上げられるので、目にしたことがある人は多いだろう。

Wikipedia「寒稽古」ページによると、その原型は神道や仏教の”寒行”あるいは”寒修行”と呼ばれたものであるらしい。
そしてその目的は、”技術習得よりも精神力の養成に意味があると考えられている”らしい。
まぁそうですよね。海辺や滝などでやれる練習は限られているだろうし、足場は悪いのでそんなにいい稽古になるとは考えにくい(足腰の鍛錬には多少なるか)。
なので、技術習得よりも、寒さに耐えて稽古することによる精神力の鍛錬の意味合いが大きいのだろう。

寒稽古を行う際はご注意を
一方で、Wikipedia「寒稽古」ページにはこうも書かれている。
”寒稽古における激しい身体的ならびに心理的ストレスによる基礎交感神経活性の変化は、部員(寒稽古参加者)の持久力と自覚的コンディションの変動に負の影響を及ぼす”
”寒稽古が行われる時期における大学剣道部員(寒稽古参加者)の上気道感染症の罹患頻度は高く、殊に寒稽古前と寒稽古中の罹患率が高いことが示された”

あれま。良くない面もあるとのこと。
今年も寒稽古を行うスポーツ教室や道場はあると思うが、十分ご注意くださいまし。
そして指導者の先生方、決して強制などはなさらないようにご留意願います。

ちなみに私は、「寒稽古やった?」と聞かれたらこう答える。

「あんな寒いことやるわけがない。一回もやったことない」(寒稽古を否定しているわけではない)

さ、ぬくぬくしながらもう少し酒飲もうかな。これぞ”肝”稽古。

押忍。

<今日の道場生の一言>
兄がやっている空手を妹が体験した後の一言
「先生…私…空手…辞めます(-_-)」

これ言われた時は笑ってしまった。
でも、その後再挑戦して、今では後輩の面倒をよく見るベテラン道場生になっています。