幼少期から武道を習う子供
空手は、子供の習い事や大人の運動として人口に膾炙している。
その競技人口については、様々な説があるので幅が大きいが、世界で4000万~1億人という競技人口らしい(本当に幅大きすぎ笑)。
空手には大きく分けて伝統系空手・フルコンタクト空手・防具付き空手があるが、それぞれに習い事としての魅力的な利点があると思う。
そして空手だけではなく、武道それぞれに習い事としての魅力的な利点はある。
端的に言うなれば、私はこう見ている。
剣道は、姿勢を良くし礼儀を身に着ける。
柔道は、身体能力を向上させ護身術を身に着ける。
弓道は、姿勢を良くするとともに集中力を養う。
伝統系空手は、俊敏性を向上させるとともに集中力と身体操作力を養う。
フルコンタクト空手は、身体能力を向上させ、同時に”負けん気”や精神力を養う。
もちろん、あくまでも主な特徴として挙げただけなので、それしか利点がないということではない。
剣道でも集中力は着くし、伝統系空手でも護身術は身に着く、フルコンタクト空手でも俊敏性は向上する。
それぞれに習い事として大きな利点がある。
幼少期からやっていた格闘家たち
昨今はなかなかの格闘技ブームだが、有名選手の中でも空手出身者は多い。
総合格闘技では、朝倉未来・海選手や井上直樹選手、扇久保博正選手、瀧澤謙太選手などはフルコンタクト空手出身。堀口恭司選手は伝統系空手出身。
キックボクシングでは、武尊選手や安保瑠輝也選手や原口健飛選手、白鳥大珠選手などはフルコンタクト空手出身。山崎秀晃選手は伝統系空手出身。
有名選手の中でもこれだけ幼少期からの空手出身者がいると、いかに空手が人口に膾炙しているかが分かる。
そして、幼少期から格闘技をやっていた選手は、やはりその動きに卓越したものを感じる。
堀口選手の独特のステップは伝統系空手そのものであるし、武尊選手の真正面から打ち合うあのスタイルはフルコンタクト空手のそれを感じさせる。
幼少期から培った優位性を持って、トップに登っているのだ。
一方で、子供のころから格闘技をやっていなくても第一線で活躍する選手ももちろんいる。
幼少期からやっていた選手に比べたら、スタート時にはハンディキャップが大きくあったと想像する。
そのハンディキャップを覆すには、我々一般人には想像し得ないほど相当な努力をしたはず。
今年の年末も格闘技の大イベントが行われる。
子供のころから格闘技に身を置いて修行した選手も、そうでない選手も、自らの生命を削ってそこに賭けている。
色々な面で批判の生みやすい分野ではあるが、選手たちのその姿勢と想いには敬意を持ちながら観戦したい。
頑張れ!
<今日の道場生の一言>
(私と組手する際に)「さ、実験台と組手しよ((´∀`*))」
新しい技を練習中だからって実験台は…