空手に限らず、格闘技ではたまに痛い思いをすることがある。
訓練した技をお互い生身のままでぶつけ合っているので、そんな時もある。
しかし、子供達が痛い思いをしている姿は、いつまで経っても見ているこちらが心の痛む思いをする。
一応、道場内では、「組手が苦手な人は決して無理をしない。当たらない距離でマススパーしてもいいし、ミット打ちでもいい」と伝えている。
でもみんな頑張り屋なので、多くの人が楽しそうにどんどん組手をする。
日々稽古をすればパンチ力もキック力も上がって、相手に当たる度にすごい音がする。
『うわ~…大丈夫か?』とちょっと心配しながらいつも見ている。いつでもストップをかけられるように見ている。
自分もさんざんやっているはずなのに、道場生がやる姿はやきもきする。不思議なものだ。
不思議なことがもう一つ。
大人の人達の中で、慣れてくると自分から志願して痛い思いをする人がいること。殴られながら蹴られながらニヤニヤする人がいること。
根性試しみたいなものか。それともそういう性(さが)なのか。
いや…子供も大人も本当に無理しなくていいので…どうか怪我しないように…。
本人たちが一番楽しそうなのでいいけども。