練習前はみんな思い思いに過ごす。
仲間と野球やチャンバラをしたり準備運動をしたり、マットで側転したりゴロンと転がったり、型の練習をしたり蹴りの練習をしたり。
仲間とコミュニケートすることも体をほぐすのも技を上達させるのも、大事なこと。
道場生たちがまだ小さかったころは指導者の心に全く余裕がなく、早く準備をしなさいと言ってもなかなかしない子や、準備運動しなさいと言ってもやらない子に苛立っていた。
少し余裕ができ始めた頃に、奔放な子供達の姿を改めて眺めていると、どんな過ごし方にも子供達にとって意味があることに気付いた。練習準備ができない子も着実にできるようになっていることに気付いた。
子供達は仲間と過ごしながら成長するし、色々な経験を将来の糧にしている。
指導者は環境を整えて見守るのみ。
みんな思い思いに過ごす。これも大事な時間。