子供の空手は護身術になる?

子供の空手は護身術になる?

空手は子供にとって護身術になり得るのか。
私は“なり得る”と思っている。

実は、空手の世界に身を置くと、こういった話に接する機会がたまにある。
“空手を習う子供がちょっとした危険に遭遇した”という話。
いくつか例を挙げてみる。
あ、その前に、今回の投稿は決して【空手技の使用】を推奨するものではなく、また、例に挙げた子供たちが喜んで空手の技を使用したわけではないことを前提とする。

・ある普通の女の子が、ちょっと元気のいい男の子に意地悪されて泣かされていた。
それを見た空手を習う女の子(以下、「空手女子A」)はその女の子をかばい、男の子に意地悪をやめるよう注意した。
するとその男の子は、今度は空手女子Aに向かって暴力を振るおうとした。
空手女子Aはとっさに“手加減をした上段回し蹴り”をし、男の子を驚かせ、結果、その男の子は逃げていった。

・これまた元気のいい男の子が、日ごろからよく周りの子たちに意地悪をしていた。
ある日、空手を習う女の子(以下、「空手女子B」)が意地悪の標的になった。
空手女子Bは以前から意地悪に対して我慢をしていたが、その日はあまりにしつこく、かつ、暴力的であった。
身の危険を感じた空手女子Bは、仕方なく“手加減をした下段回し蹴り”をし、結果、その男の子は逃げていった。

以上はほんの一例であるが、もちろん、相手が大人であればこうはいかないだろうことは言うまでもない。
また、当然ながら、空手の技を日常で使用すること自体は褒められたものではない。
しかし、こういった実例から、子供でも空手が護身になるということが言えるのではないかと思う。
例に挙げた空手女子たちは、普段から練習を重ねて技も熟達していたし、迫られた場面でもきちんと手加減をする冷静さも持ち合わせていた。これは大人でも難しいことだと思う。
技もさることながら、心構えの面でも空手が護身になるということだろう。

いや~…私にはできない笑。