あなたは型派?組手派?

あなたは型派?組手派?

冬の時期の体育館は寒い(今の時期は快適だが)。
寒いのに、Tシャツ一枚で練習する人がいる。子供だけではなく大人でも。
いや、練習しているうちに体が熱くなってTシャツ一枚になるのは分かる。
しかし、体育館に入ってきた時点ですでにTシャツという人がいるのは驚く。
毎回言う。「さすがに寒くね?」と。答えは決まっている。「大丈夫です」と。
いやいやいやいや。

型の魅力
空手の試合には、主に型(形)と組手がある。

型の試合は、決められた立ち方、挙動の順序を確実に演武することに加えて、自らの全力の気迫を1挙動1挙動に込めて完成させる。
一見すると、『そんな動き、組手では使わないでしょ』とか『組手の方が面白い』という声が聞こえてきそうなのが型。
侮ることながれ。型はとても体の鍛錬になる。

空手の立ち方には楽な立ち方はなく、少し多めに稽古しただけで翌日は筋肉痛になるほど。
また突きや捌きにしても、最速の俊敏さを出し続けることで上半身の筋肉が相当鍛えられる。
そして、型の決められた挙動を何千回、何万回と繰り返すことにこそ、武道性があると私は考えている。
そうして作り上げられた型は周りを魅了するし、空手を学ぶ一部の子供にも「組手より型の方が好き」と言わしめる。

フルコンタクト空手は組手重視が多い
一方の組手。
闘気塾は“フルコンタクト空手”という種類の空手であるが、フルコンタクト空手は組手重視の道場が多い。
大会の数も、型よりも組手の方が圧倒的に多いし、やはりフルコンタクト空手をする子供たちもどちらかというと組手好きが多い気がする。

フルコンタクト空手は顔面への突き(パンチ)や投げなどがないため、サポーターを着ければ比較的子供でも安全に競技できる。
とはいえ、格闘技でもあるので、組手試合では対戦相手と激しく戦うことになるし、フルコンタクト空手は対戦相手との距離が非常に近いため、体力の続く限り常に体を動かす。
その“戦う”という実戦性からか、組手に力を入れている道場は非常に多い。

どちらか好きになってくれれば…
以上のように、空手は主に型と組手という競技あり、多くの子供達が励んでいるが、当道場の例でいうと大体型好きと組手好きに分かれることが多い(どちらも好き、どちらも苦手、という子もいるが)。
幼馴染でも親友同士でも、型好き・組手好きに分かれることが当たり前のようにある。
型と組手どちらも子供にとっては、身体的・精神的成長に大きく寄与する。なので、これは指導者目線だが、どちらか好きになってくれると嬉しい。

そして好きにさせるのが指導者の役割でもあるのだが、これがなんとも難しい。試行錯誤の連続です。

<今日の道場生の一言>
新たに道場に入った小さい子たちの”まだうまくできない可愛い様子”を見て、親御さんの「あんた達にもあんな可愛い頃があった」との言葉を聞いた、中学女子道場生の一言

「私は最初から天才やったから。生まれつき天才として生きてきた(*´∀`*)」

はっはっは、自信もここまで振り切ると気持ちいいな(*-∀-)