私のダイエットストーリー①

私のダイエットストーリー①

今から17年前、私は…太っていた。体重は93kg。
まぁ若さ(当時28歳)の為せる業か、体重の割にはボテっと感はそれほどなく、顔もブクブクというよりパンっとした感じ。
しかし、93kgは実際にあったし太っていた。今の年齢でこの体重なら、腹は出て顎は三重になり、まさに中年太りと言われて保健指導対象となっていただろう。なにより、何もしていなかったら今頃100kgは超えていたのではないか。
17年前に一念発起し、17kg減のダイエットをして今がある。当時の記録を見直したので、その記録と記憶を辿ってどんなダイエットだったかを、三部にわたって披露したい。

太る条件が揃う時
まず、“なぜこんな体重になったか”。
私は26歳まで大阪府に居住していた。比較的体を動かす仕事をしていた頃は太る事もなかったが、IT系の営業職に転職してから一変した。
全国各地に出張したり得意先回りしたりはしていたものの、運動量で言えば前職ほどではなくなった。
加えて、場所は大阪B級グルメの聖地。そしてだらしない若い男の一人暮らし。
ここに、低い運動量・美味いもの・だらしない生活という三拍子が揃ったのだ。
低い運動量というのは上述の通りだが、美味いもの…これがなかなかに厄介。

溢れる誘惑
職場からの帰り道には様々な誘惑があって、よく行っていた店を挙げると、ラーメン屋、うどん屋、弁当屋などなど。
ラーメン屋はしょっちゅう行っていたが、行けばチャーシュー麵とチャーシュー丼のセットを食す。
うどん屋は、大阪が発祥と言われる“かすうどん”を出す店によく行っていた。
弁当屋に行けば、スペシャル弁当大盛り。年配のご夫婦で運営されている地場の弁当屋で、ここの弁当が美味かった。
あ、思い出した。ある日の出勤時。職場の近くにあるコンビニで大盛りパスタを買って職場で朝食として食していたら、社長に「何部屋(相撲部屋)に行くねん」と言われたことがあった。
そんな感じで、毎日・毎食のようにハイカロリー食だったのだ。

獣のような生活
だらしない生活という点も大きい。
基本的に部屋はゴミだらけ。コンビニ弁当の殻が積み上げられて足の踏み場もない状態。
稀に自炊すると洗い物は数か月そのままでカビだらけ。風呂に入らない日もしょっちゅう。
休日は昼まで寝て一日中ゴロゴロ。今思うと獣のような生活状況だった。
かろうじて、洗濯物はしていたし、どんなに酔っぱらって帰ってもスーツは必ずハンガーに掛けていた。それだけで人間らしさを保っていた感がある。
しかし、人間とは不思議なもので、だらしない生活を送ると精神までだらしなくなる。
太っていく自分から目を逸らし、『まだ大丈夫。まだ大丈夫』と現実逃避していた。
たまにジョギングを試みたりするものの、当然続かない。
そんな感じで、体重はうなぎ登りし、28歳の時点で93kgとなっていたのだ。

次回へ続く

↓当時のダイエット記録↓