ダラばな:試合のプレッシャー考

ダラばな:試合のプレッシャー考

とにかくネタが枯渇しているこの闘気塾日記。
文字数が少なく、私が何も考えずにダラダラと書く回を“ダラばな”としているが、ネタが無さ過ぎて最近はダラばな比率が高い。
そして今日もダラばなを。

これまでの記事でも度々触れてきたが、格闘技の試合はとにかくプレッシャーが強い。
チーム競技であれば、そのプレッシャーを仲間と分かち合うことができるが、格闘技の試合は一人なのでそれができない。近くに応援してくれる道場の指導者や仲間がいるとはいえ、コートの中で試合をするのはたった一人。
大勢の前で、たった一人で殴り合い・蹴り合い・倒し合いをするというプレッシャーを、一人で背負うことになる。

闘気塾西都に所属する小学3年生男子道場生A。練習ではとても強いものの、極度に緊張するタイプで、頑張って試合に出場するもののなかなか結果に結び付かないのが悩み。
一回戦を勝てば二回戦からは割と動けるのだが、緊張のあまりにガチガチになってしまい、セコンドのアドバイスも耳に入らない。そのため、自分の得意な技や動きがまったくできず、一回戦を突破できないことが多い。
Aは試合の前になると、夜中に突然起きて大泣きするとのこと。よほどのプレッシャーを感じているのだと思うとかわいそうになってしまう。

昔活躍したある外国人格闘家が現役当時、「俺だって試合は怖い」と言った。また、キックボクシングの武尊選手も、そのプレッシャーからか心に病を抱えていると最近公表された。もちろん、プロとアマチュアではまったく違うが、とても強いプロ格闘家でも試合のプレッシャーはそれほどまでに激しいのだ。ましてや子供ならなおさら。

以前の記事で、「試合前は緊張しないようにするよりも、集中を高める方がいい」というような事を書いた。しかし、試合数日前からのプレッシャーはどうすればいいのか。
プロ格闘家がたまにそういったことに触れているが、「プレッシャーが自信に変わるまで、練習で自分を追い込む」というような事を言う。
すごい。プロ選手はどこかしら怪我を抱えているというが、それほど自らを追い込んでいるのだろう。
しかし、子供にそこまで追い込ませるわけにはいかない。となると、やはり場数しかないのか。
なかなか答えは出ないが、A君には色々アドバイスや励ましをしながら、本人にやる気があるうちは試合を頑張ってもらう。

でも、空手を楽しむことが一番だとAには伝え続けよう。