組手やスパーリングは○頼関係がないとできない

組手やスパーリングは○頼関係がないとできない

”信頼”と”信用”の違いを自分の口で説明できるだろうか。私は…パッと出ません笑。
なんとなくのイメージは頭の中にあるし、ネットで調べればすぐ出てくるけど、ちょっと難しい。
こういう時は漢字から意味をくみ取ってみよう。
え~【信頼】は信じて頼る。【信用】は信じて用いる。つまり、【信頼】は自分の心身を委ねるに足る相手に使い、【信用】は過去の実績などからこれからも付き合うに足る相手に使う、ということ。

…に、しておこう(私個人の解釈です)。

ある格闘家の言葉
私はよく格闘技系の動画を観る。昨日観ていた際、ある有名格闘家が「スパーリングは信頼関係ができているからこそできる。信頼関係ができていないと喧嘩になる」と話していた。
ここでいうこの信頼関係というのは、技術・心理双方だと思う。ごもっともだと思うし、空手の組手でも同じだと思う。
組手(スパーリング)は、自分の心技体を相手と試し合うこと。自分の力や技を受け止めて返してくれる相手でないと、自分が思うように練習することはできない。つまり、自分の心身を委ねられることが前提の練習なのだ。

では、年齢差や体重差、実力差がある場合の組手はどうするのか。年齢・体重・実力が上の人の方が圧倒的に有利であるし、有利な方が無遠慮にやれば下の人は怪我をする。
このような場合は、当たり前だが上の人が下の人の年齢・体重・実力に合わせて行わなければならない。
これも信頼関係に関わってくる。

信頼があってこそ
実は、格闘技ではたまに年齢・体重・実力が上の人が無遠慮にスパーリングを行うという話を聞くことがある。そういう人はどうなるかというと…誰もその人と練習したがらなくなる。つまり、信頼されなくなる。
年齢・体重・実力が上の人は、瞬時に相手の実力を察知し、相手に合うように適切に技をコントロールしなければならない。
そうしないと結局は自分が損をすることになる。

“信頼”という言葉は“信じて頼る”と書くが、技術的にも心理的にも互いのそれを“信じて頼る”からこそ、良いスパーリングが成立する。