ダラばな:それでいいんですか?

ダラばな:それでいいんですか?

先日、新聞のある記事を読んだ。若い人が筋肉増強剤(ステロイド)を頻用しているという記事だ。
その人は学生の頃、食べても太らずガリガリな体型だったという。高校時点で身長180㎝体重40㎏。たしかにこの身長で40㎏は極度のやせ型だろう。そのせいで中学校ではいじめにあった。コンプレックスから高校2年生の時にステロイドに手をつけた。
その時の感覚を本人は「まるでスーパーサイヤ人になったよう。無敵感というか、今までの何倍も力があふれてくる感覚だった」と語る。そこから今まで増強剤を常用しているとのこと。
ステロイドを使用した時は、血圧が200ほどまで上がったり、鼻血が止まらなくなったりするらしい。それでもその人は「僕は不死身」と言って意に介さない。

また、先日ニュースになっていたのは、ボディビルの世界大会においてドーピング検査を行う旨を海外選手に伝えたところ、複数の選手が行方をくらましたという話。
格闘技の世界でも、時々ステロイドの話を見聞きする(もちろん、私には縁遠いプロの世界での話だが)。実際に格闘技の試合では、不自然な筋肉のもり上がりを見ることもある。そして、ステロイドの使用を問題にされることもある。
ステロイドの使用は、やはり“勝ちたい”、“弱くなりたくない”、“筋肉が小さくなるのではないか”という強迫観念から来ているのだろうと想像する。
上記の元々やせ型だった若者も、大きくなった筋肉にとりつかれ、体を壊してもステロイドをやめるという選択をしない状態なのだろう。
それでいいんですか?ルールを破ってまで、健康を害してまで、体に良くないものを使って。それでいいんですか?

程度はまったく違うが、私も週一の筋トレは“筋肉をもう少し大きくしたい”、“小さくしたくない”という強迫観念で行っている部分がある。また柔術も、“後輩の人たちに追い抜かれたくない”というような感情がちょっとあり、そのために練習に行っている部分がある。
そこまではいい。強迫観念もモチベーションになり得るから。ただ、ルールや節度を破るのは違う。なぜなら、どのような競技でもルールがあるから成立するし、ルールがあるから競技人口を支えることができる。そしてなにより、著しく健康を害してまでステロイドを利用するのも違う。

どんな競技にもルールがあるし、一人で行う筋トレでも節度はあろう。それらを破ってまで向上を目指すのには違和感を禁じ得ない。