久しぶりのコーナー“指導者あるある”。指導者の役割や立場の中で『あ~わかる』とか『へ~こんなことやってるんだ』と思ってもらえるようなことを紹介。
どの競技でも練習場所は必要
スポーツでも武道でも、その競技を行うにはある程度の広さの場所が必要。自重の筋トレだけなら自宅の四畳半でもできるし、シャドウ練習なら8畳もあれば十分。しかし、チームや道場でちゃんとした練習を行おうとすれば、広い場所でなければならない。
なので、競技を始めるにはまず場所探しから始めなければならないが、これがなかなか難しい。
ではまず、“どんな時に場所探しが発生するのか”ということを私の経験から紹介したい。
練習場所探しが必要になるとき
・新たにチームや道場を立ち上げる時
当然だが、新たにチームや道場を立ち上げる時にはその練習場所が必要。チームや道場の人数を増やす意図があるなら、通いやすさなどを考えて、ある程度人口が集まったところに近い場所を選ぶ必要があるだろう。
私は当初、道場の人数を増やす意図がそんなになかったため、闘気塾西都は西都市の中でも比較的郊外の体育館で始めたし、闘気塾宮崎も自分がやっていたブラジリアン柔術道場を間借りする形で始めた。闘気塾高千穂は、会長が知り合いに土地を借りてそこに自費で常設道場を建設した。
・人数が増えた時
無事に場所が見つかりチームや道場として活動していくと、人数が増える場合がある。それ自体はいいことなのだが、もし人数に比して練習場所が手狭になれば他の練習場所を探す必要がある。適切な環境を整えるのも、指導者の重要な役割だ。闘気塾宮崎は、少し人数が増えてそれまでの場所では型稽古が難しくなった(それ以外の稽古はできる)ため、2025年からもう一日練習日を追加して、その曜日に宮崎市の体育館を借りて練習するようになった。
・それまでの練習場所が使えなくなった時
借りている場所が何らかの理由で使えなくなる時がある。直近では体育館の工事で使えなくなったことがあった。他にも、“いつも借りる場所・時間帯に他の人が予約を入れてしまった”などもよくある使えなくなる理由だろう。
何に苦労する?
以上の理由から、指導者には“練習場所を探す”という作業が出てくる。
さて、“練習場所を探すのに何が苦労するか”だが…希望する地域・希望する時間帯で空いている場所がなかなかないのだ。
郊外はまだいい。規模は小さいが十分な広さの体育館が多くの時間帯で空いているため、予約が取りやすい。闘気塾西都は多い時には週に4回ほど練習しているが、それが可能なくらい郊外の体育館は空いている(それでも立ち上げ当初は練習場所を転々としたのだが)。
困難なのは市街地だ。体育館は複数存在していて規模も大きいのだが、希望する場所・希望する時間帯は“枠の取り合い状態”であることが多い。なので、“抽選申請して当選すればラッキー。当選しなかったら別の体育館の抽選申請をする”というようなことをやったりする。
また、施設によっては、“1団体につき月2回まで”などの制約を設けていることもあり、自由度は低い。このため、道場によっては『何曜日は○○体育館、何曜日は××公民館』など、練習場所を変えているところもある。
『自前で常設道場を建てた方が楽かな』なんて夢見て、市街地の売りに出されているそれなりの広さの土地を検索したこともあるが、当然、ウン千万が当たり前。その上に立派な道場を建てようものなら億に届いてしまいかねない。半分以上ボランティアの闘気塾では到底及びもつかない。
レンタルスタジオを借りることも考えたが、空手をするには市街地のスタジオでは狭い。う~ん…。(手ごろなレンタルスタジオを見つけ、6/16に試しに借りてみた)
苦労が報われる時
このようにして、練習場所を探すというのはなかなか難しいのだ。
でも、それもこれも道場に所属する人たちが空手を楽しむため。これはどのスポーツの指導者でもどこの道場の先生でも変わらないだろう。
道場に所属する人たちが楽しそうに練習する笑顔を見るとすべて報われる。子どもたちの成長を実感するともっと報われる。これからも頑張って場所を探さねば。
と言いつつ、ここまで読んで『先生大変だな、かわいそうだな』と思った人は寄付してください。1億くらい。いつでも待っています。

