武道である空手道や剣道、柔道などには“道”がついている。この“道”には“人として歩むべきみち”という意味があるらしい。なので、空手道は“空手を通して人として歩むべき道を学ぶ”、剣道は“剣を通して人として歩むべき道を学ぶ”、という意味になる(…と思う。知らんけど)。
これら武道を学ぶ場を“道場”と呼ぶ。つまり、“人として歩むべき道を学ぶ場”ということになると思う(知らんけど)。
道場を開くには?
剣道や柔道の道場を開くには、各都道府県の連盟に届け出る必要があるようだ。もちろん段位も必要だと思うが、“何段以上”などの具体的なことはわからない。おそらく伝統系空手も同じような感じだと思う。とにかく、所管する連盟への届出が必要だということ。そして、届出を受けた連盟から大会情報や昇級昇段審査などの情報が各道場に届いているのだと思う(知らんけど)。
では、闘気塾がやっているフルコンタクト空手の道場はどうやって開くのか。
実は…届出等は何もない。おそらく大きな団体になると届出などがあると思うが、町中に乱立している小さなフルコン空手道場には届出などない。なにせ、フルコン空手を統一的に所管する機関がないので。
これには経緯があるし、それによるいい面も悪い面もあるが、ここでは詳しく述べない。
で、届出等はないのだが、段位は必要。道場によって違いはあるかもしれないが、闘気塾の場合を紹介する。
闘気塾の場合
まず、初段から指導者となることができる。これは、道場内における“指導員”という意味もあるし、支部道場を開いて“指導者”になれるという意味もある。この場合の支部道場というのは、例えば“闘気塾西都支部”という具合。あくまでも、闘気塾という道場の支部ということ。ちょっとややこしいのは、支部道場も“道場”ということが多々あること。“闘気塾宮崎中央道場”という具合。この場合は、闘気塾という道場・流派の支部道場という意味。
そして、支部道場の指導者は“支部長”と呼ばれたりもするし、“先生”と呼ばれるようになる。これが初段。
では、自らの道場や流派を創始できるのは何段からかというと、三段から。つまり、三段以上を持てば、“○○道場”とか“××会館”という道場を開ける。自分の流派の型も創ることができる。そして、所属する道場生たちに対して初段まで授与することができる。
闘気塾ではそのようにして道場を開き、運営することになるが、フルコンタクト空手の道場はおおよそ同じような形だと思う。
初段より上の段位は?
今回の記事の趣旨からはちょっと外れるが、初段までは三段の人が授与するなら二段や三段は誰が授与するのか。これは五段以上の人が授与することになる。大きい団体だと、二段辺りから本部道場や地方の中心的な支部道場に出向いて審査を受けることになるようだ(初段未満の人でも本部道場で受審することはあるだろうが)。ちなみに、二段は師範代の段位、三段は師範の段位となる。
さらに上にいってみよう。四段・五段は誰が授与するのか。これは…たしか七段か八段の人だったような…。もうね、この辺になると高位すぎてよくわかりません。私は五段をいただいているが、これは闘気塾現会長にいただいた。会長は現在九段。
六段以上になると、道場が所属する連盟などで協議され、承認されたら与えられるものらしい。その辺りになると、技術はもちろんだが、連盟や社会への貢献度合いといった要素が大きいみたいだ。
フルコンタクト空手の道場は以上のようにして開き、運営される。
所管する機関がないため、道場を開くのに届出がない。なので、比較的容易に開くことができると言える(他の武道でも届出すればいいだけだと思うが)。しかも、多くのスポーツには日本スポーツ協会が管轄する競技別のスポーツ指導者養成資格があるが、これにフルコンタクト空手部門がない。つまり、指導者の勉強をせずとも黒帯さえ持っていれば誰でも道場を開いて指導者になれる。
しかしその分、誤った指導や暴力・暴言などをしないよう、自らを律し、勉強し、良い道場を築いていかなければならない。
フルコンタクト空手の指導者は、この点をしっかりと認識しておかなければならないと考えている。
なんちゃって。
<今日の道場生の一言>
合宿練習中、私が女子高校生指導員Mに「みんなの前で型の演武して」と言った際の指導員の一言
M「チッ(#゚Д゚)」
私「今、チッって言うたな?!」
M「あ、違うんですよ!今のあれです!あの~、食べ物が歯に詰まってそれを取ろうとして!」
多分、ある程度の年齢の紳士がよくやる、爪楊枝で歯を掃除しながらシーシーチュパチュパいうあれのことを言いたかったんじゃないかと。
とっさに出てしまった舌打ちを、言い訳のために女子高校生がそんなものに変換しようとするとは(´・_・`)


