「継続は力なり」は正しいですか?

「継続は力なり」は正しいですか?

私の友達(大ウソ)のウォルト・ディズニーさんはこう言ったそう。
『The special secret of making dreams come true can be summarized in four C’s. They are Curiosity, Confidence, Courage, and Constancy(夢をかなえる秘訣は、4つの「C」に集約される。それは、「好奇心」「自信」「勇気」そして「継続」である)』
継続が大事ということか。さすが私の友達(大ウソ)のウォルト・ディズニーさんは良いことを言う。
継続の大切さを謳ったことわざは日本にもある。有名なところでは、「継続は力なり」、「雨垂れ石をも穿つ」、「千里の道も一歩から」などが挙げられるか。あ、「千里の道も~」と「雨垂れ~」は中国由来の言葉か。
とにかく“継続が大事”というのは万国共通のようだ。

道場案内に書かれてあること
当道場では、見学に来た保護者向けに道場案内資料を渡す。案内資料にはいろいろなことが書いてあるのだが、項目の一つに“退会について”がある。文字数稼g…違う。考えをお伝えするため、そこに書かれている内容を記載する。

「空手道場に入門した子供のおよそ3割程度の子は途中で退会します。理由は『他にやりたい習い事が見つかった』『モチベーションの維持が困難』など様々です。退会は道場側に気兼ねする必要はありません。勿論、子供達が空手を継続できるよう道場側も全力でサポートしますが、自分に合わないものを無理して続けるより、本当にやりたい事を早く見つけて今後の身体的・人間的成長を図った方が将来のために良いと考えております」

空手は格闘技。そして格闘技というのは、ストレスが大きい。そのストレスが大きいものを続けるというのは、なかなか難しい。ましてや、得手不得手・合う合わないは人それぞれ。
以前、当道場に通っていた子でこんな子がいた。
その子は小学5年生時の1月に当道場に入門し、小学校卒業までの1年ちょっと在籍していた。
「何か習い事を」と空手を始めてみたものの肌に合わず、嫌そうな顔をしながら身の入らない稽古を続けていた。
私もなんとかしたいといろいろと気にかけて試してはみたものの、結局、空手で何かに挑戦したり何かを得たりすることなく卒業していった。
『もっと何かできなかったのか』『何が足りなかったのか』今でもそう考えるし、今でも苦痛そうな顔が目に焼き付いている。

あの子は元気かな
空手がその人に合っている、または、楽しめているのであれば、ぜひ継続してほしい。そして黒帯などを目指して成長を図ってほしい。
しかし、もし合わないのであれば、無理して続ける必要はないと思っている。自分が本当に楽しめるものを探し、そちらで何かを目指し、成長してほしいと思っている。

上記の子も今では19歳になっているはず。その子が中学生の時に一度見かけて話したが、今はどうしているか分からない。
進学しているにせよ就職しているにせよ、何か楽しめるものを見つけて素晴らしい人生を歩んでほしいと願っている。