子供の体力が低下しているって本当?

子供の体力が低下しているって本当?

闘気塾日記読者からの質問に答えるコーナー。(※大うそです。読者から質問など一度もいただいたことありません)

リヒテンシュタイン公国の26歳男性からの質問:あなたは、子供の頃はどんな子供でしたか?

A.どちらかというと、内気なタイプでしたね。まぁでも山の中で育ったので、友達と小川で遊んだり秘密基地を作ったり、祖父母の農業の手伝いをしたりという感じで。いたって普通の子供でしたよ。運動神経?あ~これもいたって普通。私はなんでも1から10あったら5の人間です。ただ、脚はものすごく遅いです。数年前に50m走したら、たしか9秒くらいでした。

少し調べてみた
子供の体力低下が著しいと言われて久しい。
特にコロナが流行してからは、外出や激しい運動の自粛などでさらに低下しているようだ。
コロナの規制が緩和されてからは回復傾向にあるものの、まだコロナ前の水準には至っていないとのこと。
スクリーンタイム(スマホやパソコン、テレビを見る時間)は相変わらず増加の一途であり、これも体力低下の要因になっているらしい。
具体的にどれくらい低下しているのかが気になったので調べてみた。
スポーツ庁が毎年公表している「全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果(概要)について」の令和5年度版を参照。
コロナ前後というより、もう少し長期的な視点で見たいので、平成20年からの比較を見てみたい。
色々と低下しているようだが、個人的に目についたものをピックアップしてみると…

・小学男子でソフトボール投げが約19%低下
・小学女子でソフトボール投げが約11%低下

ん?目につくものはこれだけ?ま…まぁ他にも低下しているものはたくさんあるが、平成20年と比して多くて3~5%ほどの低下。
では、全体的な体力でいうとどれくらい低下していることになるのか。体力合計点を平成20年と令和5年の比較で見てみよう。

小学男子54.2点→52.6点(-1.6)
小学女子41.4点→41.2点(-0.2)
中学男子54.9点→54.3点(-0.6)
中学女子48.3点→47.1点(-1.2)

低下しているといえば低下しているけど…個人的には思ったほどの低下ではない印象。
というのも、資料は平成20年からの比較だったが、どうやら昭和60年頃と比較すると結構低下しているらしい。
この状況から平成10年に「新体力テスト」を導入したのをはじめ、様々な施策を講じ、その効果が出て現在は体力低下に歯止めがかかりはじめているとのこと。へ~国も色々やってきているんですね。

私の実感
子供に空手を教える立場である私の実感でいうと、たしかに私の子供の頃と比べると、今の子は「子供個人個人によって、できないことや極端に苦手なことが多い」という感じ。
つまり、一般的なくらいに動ける子もたくさんいるが、運動の苦手な子も結構いる。二極化していると言った方が分かりやすいだろうか。そんな感じ。※あくまで個人の感想です
しかし、空手を続けるうちに体力が向上する子やできることが増えていく子も結構いるので、やはり子供は早めに運動系の習い事をさせた方がいいのだろう。それも、水泳や空手などの全身運動の習い事が理想ではないか。

当道場でも行っているが、自宅でちょっとしたマット運動やコーディネーショントレーニングをやらせても良いのではないか。それなら習い事が苦手な場合でも、親御さんと一緒に楽しんでできるだろう。
子供の将来の健康維持や幸せな生活の事を考えると、小さい頃からの体力の向上は必要だと思う。

<今日の道場生の一言>
後輩の中学男子道場生と組手していた中学3年の女子道場生の一言
「お前、なんかその右腕は!腕引きちぎるぞ!(#゚Д゚)」

縮こまるのが癖になっている男子道場生の右腕が気に食わなかったらしく、この辛辣な言葉です。
ま、普段から仲が良く、信頼関係ができているから言えるわけです。そしてこの女子道場生は、普段から小さい子供たちに超絶人気のある優しい人です。
決していじめなどではないのでご安心ください(*-∀-)ゞ