…あの…この闘気塾のホームページに訪れている人が…増えているんですが。
少し前の記事では「多い時で一日20件」というようなことを書いたが、今は多い時で一日30件。
緩やかながら右肩上がりでちょっとずつ来訪者が増えている。
や、ホームページはいいんです。道場案内などのページはいいんです。しかしこの闘気塾日記はあまり…。ここは、私の思考をまとめるためや記録のためのツール。よって、結構テキトーなことを書いたりしているので、もし読んだ方は、ここに書かれていることを鵜吞みにしないようにご注意を。
私はテキトー人間です。
スポーツをしていれば怪我はいつか起きる
先日、道場生から「闘気塾日記の記事で、空手の傷害発生率が33位であることを知った」と言われ、その流れで「1位は何ですか?」の質問に「アメフトだったかな…」とあいまいにしか答えられなかった。
いずれにしても、空手の傷害発生率が33位というのもちょっとデータが古くなったので、認識のアップデートのために最近の“スポーツにおける傷害発生動向”について調べてみた。
ちなみに、参照するデータはスポーツ保険を扱う“スポーツ安全協会”によるものなので、保険申請のない小さい怪我はデータに含まれない。また、部活動をする中学生・高校生は含まれない(学校活動は保険の補償外)。
スポーツ全体の状況
まず、あらゆるスポーツ全体としての傷害発生の動向を見てみる。
<発生件数>小学校高学年男子が約3万件として最も多い。個人的に意外だったのが、40代女性。年間約1万件も発生している。
<傷害部位>手指が最も多く、約20%。足関節、膝が以下に続く。
<傷害種類>捻挫34%、骨折33%、打撲12%。この3つだけで80%近く。
<傷害部位と種類>手指の骨折・ヒビが13%、足関節の捻挫が11%。
主なスポーツの状況
次に、主なスポーツの発生部位と種類を見る。
サッカー:足関節の捻挫19%
野球:手指の骨折・ヒビ27%。頭頸部の傷害が20%と比較的大きいのが特徴。
バレーボール:手指23%、それに足関節、膝が続く。捻挫、突き指が多い。
バスケットボール:手指の骨折・ヒビ、足関節の捻挫が多く、併せて53%。
柔道:足指の骨折・ヒビ17%、膝13%
空手:足指の傷害が26%と比較的多いのが空手特有。それに手指が20%と続く。骨折・ヒビ、捻挫、突き指が多い。
傷害発生率順位
さて、競技別の障害発生率の順位。まず上位3つ。
気になっていた1位は…アメリカンフットボール。やはりこれでした。6.7%という割合。
2位はドッジボール。え?これは意外。まぁ傷害発生部位で多いのが手指ということを考えると意外でもないのか。割合6.1%。
3位、ラグビー。来ました、アメフトと並ぶ激しい接触競技ラグビー。むしろ、ラグビーよりドッジボールが上というのに驚き。割合5.1%。
ここからは主なスポーツをとりあげてみる。
柔道6位、バスケットボール7位、バレーボール、14位、バドミントン16位、インディアカ21位…ん?インディアカってなに?まぁいいや。
そして我らが空手。なんと…28位。以前のデータより少し上がっているものの、相変わらず低い。割合は1.2%。
10万人当たりの発生頻度も1187と比較的低い(バレーボール2291、テニス3257)。
空手は激しいように見えるが、相変わらず安全な武道なのだ。
「空手」というと結構な割合で「えー怪我しそう」と反応されるのだが、この通り怪我しにくいです。
どうか安全に
調べていてちょっと驚いたのが、ハイキングや山岳登攀、車系スポーツ、スカイスポーツ。
傷害発生頻度は低いものの、後遺障害発生率や死亡率が高い。つまり、傷害はあまり発生しないものの、ひとたび発生したら重いものになるということ。
私も以前、妻と登山やトレッキングを共通の趣味としていたので、これには少し血の気が引いた。
いずれにしても、どのスポーツもそれを楽しむ人にとってはかけがえのないもの。
怪我は避けては通れないとはいえ、できる限り安全に長く楽しみたいものである。