初めての練習会
先日、親交のある空手道場の先生からのお誘いを受け、スパーリング練習会に参加した。
闘気塾からは子供達7人が参加したが、1人を除き、ほとんどの子が初めての経験。
会場に来た闘気塾道場生たちを見ると、みんな道場Tシャツを着ている。
『…あ、しまった』
こういった場では道着着用が通常であるが、ほとんどの子が初めてであるため、いつもの練習のような感覚で来たようだった。※当道場では、熱中症対策のため、この時期Tシャツ着用を許可している。
すぐに主催の先生の許可は得たので問題はなかったが、道着着用を言っておくべきだった。
学ぶチャンス
そんなちょっとしたハプニングもありつつ、練習は13~16時の間で行われ、道場生たちも精一杯がんばった。
事前にスパーリングは「そこまで激しくしないように」という言葉があった。
しかし、ある一人の道場生が相手の打撃を受けて戦意を喪失し、早々に練習から離脱した。
その道場生は、先日初めての大会で優勝した子だった。
持ち前のマイペースさで特に緊張もせず、自分の実力通りの技と動きをしたら勝ってしまった、という不思議な子。
本当は、その試合の際の私の予定としては、負けて泣くその子に「これが空手」と言うつもりだったが、勝ってしまったので言えずに終わっていた。
今回は試合ではないが、何かを言うチャンス!何かを学んでもらうチャンス!
練習会が終わった後に、道場生全員を集めて次のようなことを言った。
「強いパンチや蹴りをする相手がいたと思う。あの子たちはあれでも軽くやっている。普段から激しい練習ばかりやっているので、軽くしても強い。それくらい厳しい練習を普段からやっている道場があるということを、今日は勉強してほしい」と。
もう少し気の利いたことを言えなかったのかと反省したのは言うまでもないが、この言葉から何かを学び、ほんの少しでも成長の糧にしてもらえれば。
楽しむ⇒関わる⇒成長
他にも、いつもの練習では強めの組手稽古をしたがらない道場生が、練習会では脱落することなく最後までやり通したり、中学生ながら大人に混ざって強度の高い組手をしたりしていた。
このように、私が空手の楽しさを伝えることができれば、道場生たちは積極的に空手に関わって自分で適切に成長してくれる。そこに強制や根性論は必要ないのだ。
そんなことを改めて再確認した一日となった。
上述の離脱してしまったマイペースな道場生がその後どうなったかというと…次の練習は休んでいました。
…ま、彼女は彼女なりにゆっくり成長していると信じることですな。押忍