スパーとライトスパー①

スパーとライトスパー①

世界中の闘気塾日記読者7千万人(うそ)のうち、一人の読者の方から質問を頂いたのでお答えするという、初めてのコーナー(その読者は知り合いの人ということは内緒。専門用語で”シークレット”)。
もらった質問とは「スパーとライトスパーはなんが違うとや(宮崎弁)」というもの。

スパーとは?
スパーまたはスパーリングは、格闘技で行われる対人練習のこと。空手風に言えば“自由組手”、柔道風に言えば“乱取り”がそれに当たる。自分の好きなように技を繰り出し、相手の技を回避し、更に繰り出す、という練習。

スパーはどの格闘技でも行われており、ボクシングやキックボクシングはもちろん、フルコンタクト空手でも昨今は「スパー」と言って組手稽古を行ったりする。
打撃系格闘技以外ではブラジリアン柔術などでも「スパー」と言うが、さすがに剣道や柔道、伝統系空手では「スパー」とは言わないような気がする。知らんけど。
とにかく、武道・武術の多くで行われている対人稽古がスパーということ。

対人稽古だけあって、スパーは練習強度が高め。それゆえ長い時間はできない。しっかりと集中してできる時間に限られる。
それに子供の場合、身体的・精神的にまだまだ未発達の子供が強度の高い練習を繰り返すのは、せっかく頑張っているその競技を嫌々やること、ひいては競技を辞めてしまうことにもつながりかねない。
しかし、スパーが技術や精神力を培ったりコミュニケーションを促したりする役割を持つことも事実。
強度の高いスパーをしょっちゅうさせることは難しいが、格闘技には必須練習。さて、どうする…。
そんな時に登場するのがライトスパー君。

ライトスパーとは?
ライトスパーとは“軽いスパー”のこと。決して、“右のスパー” でも“光のスパー”でもない。ライトスパーとは軽いスパーのこと。当道場では、“軽い組手”と言うこともある。

実際にやる際は、攻撃が当たる瞬間に力を抜いて、その攻撃が強く当たる事が無いようにする。そうすることにより、お互いに身体的・精神的な圧力がかからないようにする。
また、基本的な技術の反復練習に使ったり自分が今現在研究している技を試したり、はたまた、技を掛けられた側・当てられた側も、強い痛みを味わうことなく、相手のその技を学習させてもらったり防御技術を向上させたりすることもできる。

このようにライトスパーにはメリットが多いし、身体的・精神的な負担が少ないことから、比較的和気あいあいと楽しくできる。

~次回に続く~