最近、私は「おじさん」と言われても何とも思わなくなった。むしろ自分から「おじさん」と言う。
年齢に対応した呼称やイメージは、所詮、人間が勝手に作ったものでしかないと気付いたから。
どう年を取るかは人それぞれ。私は”やたら動けるおじさん”を目指す。
”壮年”とは
この闘気塾日記を読む世界中の方々(アクセス数一日4~5件)は、「壮年」と聞くとどんなイメージがあるだろうか。
”ちょっと年を取ってきた”とか、少しネガティブなイメージを持つのではないか。
そもそも壮年は何歳くらいかというと、どうも30代後半から40代くらいをいうようだ(定義はまちまちなよう)。
やはり、少し歳を重ねて脂がのってきて、”いい大人”と言われるような年齢か。私もばっちりその年代。
町の道場やジムで格闘技を楽しむ大人で壮年以上の人がどれくらいいるかというと…めっちゃいる。
私の周りだけで言えば、おそらく9割近くは30代後半以上の年齢の人たちだ。
40代以上で言えば、7割くらいはいるのではないか。
壮年層が多い理由としては以下が考察できる。
①仕事や家庭も少し落ち着いて、趣味を楽しめるようになった
②健康に気を遣うようになった
③昔の格闘技ブームの影響
”強さ”を求めていいですか?
そんな”いい大人”な人たち。
ゆるく楽しく格闘技をやっている人ばかりであるが、試合に挑戦する人もたくさんいる。
空手で言えば、おおよその大会で”壮年の部”というカテゴリーがあり、そこに出場する人もいるし、ブラジリアン柔術で言えば、年齢と体重、そして帯によって細かくカテゴリーが分かれていて、誰でも挑戦しやすく配慮されており、実際に40代50代の方たちが多く出場する。
ある程度年齢を重ねれば、仕事も家庭も落ち着いて何かに刺激を受けたり何かに挑戦したりすることも減ってくるが、試合に挑戦することで”非日常”を味わっているようだ。
2月に行われた型の試合で、少年少女たちの中で一人だけ大人(おそらく30代後半)の方が出場されていて、素晴らしい型を披露していた。
壮年の”壮”という字は、「盛ん」「勢いがある」「勇ましい」という意味があるそうだ。
『いい大人が強さを求めるのは恥ずかしい』なんてことは全くない。むしろとてもいいことだと思う。
40代50代の人たち、気持ちまで老け込むにはまだまだ早いですよ。