体を守る○○の話

体を守る○○の話

防具着用しない大会もある
闘気塾の空手の競技形態であるフルコンタクト空手は、身体に直接打撃を当てる(顔面への突きはない)。
フルコンタクト空手は、一般(大人)の部では手足のサポーターもない状態で打ち合うので、身体への負担は大きくなる。
ただ、子供の部ではサポーターを着用するので、大きな怪我につながることはほとんどない。
サポーター以外にもダメージから体を守るものがある。

ヘッドガード。頭部に着用し、上段蹴りから頭部を守ってくれる。
闘気塾では、試合前など強度の高い組手練習の際にも着用させている。
以前は子供でもヘッドガードを着用しない大会も多かったが、昨今では着用するのがほとんどではないだろうか。
それでもたまに着用しない大会はある。また、着用が任意の大会もある。
私は、ヘッドガードを着用しない大会には、子供は出場させないようにしている。
また、着用が任意の場合は必ず着用させるようにしている。

防具は不利な面もあるが…
ヘッドガードは視界を大きく妨げるという不利を生み出す。
着用が任意の大会では、相手選手が着用せずこちら側の選手だけ着用する場合もあるが、こういった場合では視界が悪いこちら側が不利となる。
しかし、私はそれによって負けても構わないと思っている。
優先はあくまでも選手の安全。
できれば全大会で着用を義務化してほしいと思っている。

防具は他にも、心臓振盪を防ぐ胸サポーターがある。
いくら拳にサポーターを着けているとはいえ、フルコンタクト空手は強い突き(パンチ)を胴部に何十発も打ち合う。
万一の事態を防ぐためにも、できれば胸サポーターも着用を義務化もしくは任意にしてほしいと思っている。

大事にしたい安全性
『生身の体で打ち合うからこそフルコンタクト空手である』
『格闘技だから痛いのは当然。乗り切れば強い精神力をつけられる』
もしかしたらそのような意見もあるかもしれない。
しかし、繰り返すが優先はあくまでも選手の安全。
大人は自己責任だが、子供の場合は大人が安全性を確保してあげなければならない。
そしてこれからの時代、選手の安全を確保し続けられない競技は衰退を免れないだろう。

どんな子供でもフルコンタクト空手を楽しめるように、まずは安全性の確保を。