格闘技ってNVC

格闘技ってNVC

世界中の熱狂的なこの闘気塾日記のファンのみなさん、自分がしゃべっている動画を見たことがありますか?

自分の姿を第三者目線で見る事は、意外に少ないのではないかと思う。
先日、練習風景の動画を撮って、後から自分がしゃべっている姿を見てみたら…なんか変だった。
目線がキョロキョロしているし、言葉も思ったよりちょっとトゲがある感じ。
指導者と道場生のコミュニケーションは大事なので、気を付けねば。

格闘技もNVC
ところで、ノンバーバルコミュニケーション(以下、NVC)という言葉を聞いた事があるだろうか。
日本語を入れて訳すと、”非言語コミュニケーション”となる。
そのまま”言語ではないコミュニケーション”であるが、その範囲は広く、ジェスチャーはもちろん、目線や表情、声のトーンや大小、会話の環境もそのうちに入るらしい。
コミュニケーションではこのNVCが非常に大事らしいのであるが、一説にはメッセージの受け止め方の93%はNVCに影響されるらしい(メラビアンの法則)。※間違っていたらすみません。

ある時、ふと気が付いた。

『格闘技ってNVCじゃね?』

組手をすると、結構な頻度で相手の人が何らかの表情や表現をする。
例えば、技が上達して組手で出せるようになると嬉しそうにするし、反対に相手からいい技をもらうと悔しそうにする。
組手に熱が入ってきて負けん気が出る人もいれば、組手をしながら相手の反応を見て熱心に技の研究をする人もいる。
精一杯、組手で汗をかいて達成感に浸っている表情をする人もいる。

そして不思議なことに、組手をすると相手の人とちょっと仲良くなった気がするもの。
他道場の人と初めて手合わせをしたらその後は前からの知り合いのように話すし、なんなら組手をしただけで相手の人の性格もちょっと分かったりする。
格闘技界には”スパーリング交流会”が存在し、これは組手やスパーリングをやってお互いに仲良くなろうという趣旨のものだ。
普通に考えれば、相手と戦う格闘技で仲良くなろうとするのは、矛盾しているようにも思えるかもしれないが、それくらい格闘技はコミュニケーションとしても成り立つもの。

格闘技に言葉はないのだが、立派にコミュニケーションになっているのだ。

コミュニケーションを大事に
もちろん、『相手を打ちのめしてやろう』とか小馬鹿にする態度で組手に臨めば、そのようなコミュニケーションにはなり得ないだろう。
あくまでも、相手がいて初めて成り立つ練習・競技として認識し、互いに敬意を持って臨むから良きコミュニケーションとなる。
これは子供であろうと大人であろうと、また、指導者であろうと道場生であろうと同じ。

組手もコミュニケーションの一つ。
相手をいい気分にさせることもあれば、嫌な気分にさせることもあり得る。
どうせやるならいい気分になるような組手を心掛けよう。押忍

今日の道場生の一言
私に上段回し蹴りを当てた女子中学道場生「私、才能が開花したかもヽ(´∀`)ノ」

いやすぐに当て返したしー!五分五分やしー!!
くそーーーー!!(´;д;`)