この闘気塾日記を読む世界中約7,000万人の方々(うそ)は、英語の”Jadge”と”Referee”のどちらが日本語の”審判”かパッと分かるだろうか。
私は…ちょっと考えてしまう。
審判は気配り屋
どんな競技にも欠かせない存在、審判。
毅然とした態度で競技の場に立ち、試合を見事に捌いていく。
その姿は正に”もう一人の選手”。
当然、あらゆる格闘技にも審判がいるが、昨今の格闘技ブームでどの格闘技でも同じ方が審判としてコートやリングに立っている姿を見る。
そしてちょっと残念なことに、『この審判はダメだ』や『この審判はやめた方がいい』などといった観客側の評価も目にする。
私も一応指導者という立場なので、試合の審判をすることがある(もちろん空手の試合)。
その立場から言わせてもらうと、審判は…ものすごく難しい。
競技によって審判の動きや気をつけるポイントは様々だと思うが、私が空手の審判の際に気を付けているポイントを挙げてみる。
まず、立ち位置。
可能な限り技有りや反則を見逃さないよう、審判は自分から見て2人の選手が重ならないような位置にいる必要がある。
当然、選手同士は激しく動き続けるので、審判も常に立ち位置に注意する。
また、当然ながら審判は技有りや反則をきちんと裁定するよう常に注意を向ける。
一つの見逃しが試合結果に大きく影響を及ぼすからだ。
そして選手の組手スタイルや表情にも注意する。
反則スレスレの技を使っていたり、組手の体勢が反則に近いものになっていると、時には試合を止めて注意を行ったりすることもある。
また、時に相手のいい攻撃が入って選手が苦悶の表情を浮かべるようなことがあれば、すぐにストップをかけられるように心掛ける。動けない状態で追い打ちをかけられたら怪我につながる可能性があるので、極力早めにストップしなければならない。
他にも、副審の挙動にも注意を向けて裁定を行ったり、時間にも気を配っているし、選手がコートのどの位置にいるかも把握しておく必要がある。
敬意を持って
こんな感じで、審判とは様々なことを”同時に”行ったり気を配ったりしている。
アマチュアの私たちでもこうなのだから、ましてやプロともなると更に難易度が高まるだろうしストレスも多いだろう。
自分の裁定に選手の生活や命がかかっているのだから、当然。
昨年大晦日には大きな格闘技イベントが行われ、日本中を沸かせた。
その陰には、見事な裁定でイベントを支える審判がいた。
”もう一人の選手”たる審判に敬意を持ちながら、格闘技やスポーツを楽しみたい。
あ、審判は”Referee”です。
”Jadge”は多分”判定員”みたいな感じだと思う。知らんけど。
今日の道場生の一言
ある高校のある学科に無事に合格した道場生に向けた一般部道場生の一言
「へ~おめでとう。さすがやね。俺そこ落ちたよ((´∀`*))」
さらっと悲しいこと言うね∑(*゚ェ゚*)


