年を取ると失われる○○

年を取ると失われる○○

一つ年を重ねた私
1月10日で年を一つ重ねた。ハッピーバースデー自分。
我が家は誕生日とか記念日とかイベント事には興味がない。
しかし妻は一応聞いてくれる。「何かいる?」
これに対し、私の答えは毎年同じ。「どこかで酒を飲ませてくれればそれで満足」
これを聞いた妻はこんな顔になる。(´・_・`)

そんな誕生日を迎え、年を一つ重ねたわけだが、体に関して最近実感することがある。

柔軟性がない。柔軟性=バネと表現しても間違いではないと思う。

具体的には、脚が上がらなくなったり、相手の動きに対して反応はしてもそこから次の動作に移る速度が遅くなっていたり、そんな感じ(反応も遅くなっているが)。
脚は、特に左脚が上がらなくなっている。上がらないと言っても、きちんと上段には届くくらいには上がるのだが、以前に比べて低いしスムーズではない。
こういった事は基本稽古の際に気が付く。

対策開始
我々、武道やスポーツを日常的に行う者にとっては、柔軟性やバネは非常に大事。
ということで、今まであまりやってこなかったストレッチを練習の最後に道場のみんなでたまにやるようにした(道場生を巻き込むなって)。
久しぶりに開脚をやったが、案の定、以前より開く幅が狭まっている。
しかし、まだ短い期間しかやっていないので何とも言えないが、少なくとも柔軟性喪失は遅らせることができるような気がしている。

もう一つ、バネの喪失を防ぐためにある事をやるようにした。
ミット打ちやサンドバッグ練習で、あえて動作を大きくして行うこと。
通常、格闘技においてパンチやキックはモーション(予備動作)を少なくし、打撃面まで最短で打つ。
しかし、これをあえて動作を大きくして打つことにより、バネの喪失を防ぐ。
これもまた、まだ短い期間しかやっていないので何とも言えないが、バネの喪失どころか増したような気がしている。

さらにもう一つ。組手中にあえて動作の大きい技を出すことを意識している。
例えば、飛び膝蹴りとか二段蹴りなど。これが、この年になるとなかなかハードルが高い。
世界中の40代以上のみなさん、やってみてください。
子供のころに何気なくやっていた”飛ぶ”という行為が全身のバネをかなり使わないとできないということが、この年になってわかりました。
練習内でそれをやるように意識し、あえてバネを使うことをやっている。

お手本の姿
闘気塾の塾長・甲斐清貴は、今でも若手を相手に精力的に組手をやっているが、空いた時間に全力でサンドバッグを打ち込んでいる。
また、以前は体が硬かったそうだが、日々柔軟体操をやったおかげで現在では開脚もできるようになった。
「動けるおじさん」を目指す私にとって、塾長・甲斐清貴の姿は非常にお手本になる。

そして今度は自分が道場生たちのお手本にならないといけない。
誰にも言ってないが、私は『先生ってめっちゃ動くけど今何歳だっけ?』と年齢疑惑が持ち上がるのを密かな目標にしている。
太って不健康になったり、「動けない空手家」になったりするわけにはいかない。

頑張って柔軟性やバネを高めないと…。