よく出るあの話
私は、たまに妻にこういう「あなたはこの家の総大将」。
総大将。その組織のすべてを決定する最強の存在。
妻はまさに、我が家最強。
この世界に身を置くと、ある話がよく出る。
「(路上で)最強の格闘技は何か」
世界には様々な格闘技がある。
空手、柔道、ボクシング、ムエタイ、MMA(総合格闘技)などなど。
ローカルなものまで挙げるとキリがないほど、多種多様な格闘技が存在する。
その多種多様な中で最強はどれか、という話。
しかし、格闘技仲間とこの話をすると、大体結論は同じものになる。
それぞれの格闘技を考察
・空手はどうか。空手も色々な種類があるが、例えば伝統系空手。
独特なフットワークで間合いを自由自在に支配し、そのスピードを強力な武器にする。
疑問点は打撃力。
・柔道。掴んで相手を倒して制圧する技術に長ける。また、膂力にも長ける。
打撃に対する防御はどうか。また、服を着ていない、薄い服しか着ていない状態ではどうか。
・MMA。全ての局面を訓練しているため、現実的には最強のイメージが強い。
しかし、専門的な訓練をした者と対峙したときにどうか(例えば柔道家に掴まれてしまった時など)。
・相撲。膂力も大きな武器となるが、なにより体格。相手と組んだ時、体格は強力な武器となる。
しかし一方で、体格はスタミナの消耗を激しくする。
このように、それぞれの格闘技に長所があってどれも強い。一方で、実際の場面を想像すると疑問になるところもそれぞれにある。
”不毛”の理由
そのようなことを話していると、結論は一つになる。
「最強の格闘技というのはなく、強いかどうかはその人個人による」
簡単に言えば、MMAを1か月やった人と柔道を何十年もやった人では、当然力量は違うということ。
まぁ当たり前と言えば当たり前だが、議論の中でこれがはっきりすると”最強の格闘技論”自体が不毛になってくる。
ただ、一つ言えることがある。
プロや公式試合などでは、異なる格闘技を訓練した人同士で、(決められたルールの中で)対戦することはもちろんある。
しかし実際には、訓練した人同士が路上で対戦することはあまりないということ(まったくないとは言えないが)。
なぜなら、正しく格闘技をやっている人は、訓練した技をむやみに振るう事は決してないから。
という事で、路上での最強の格闘技論は、「そんなことをする人がいない」ため、そういう意味でも不毛な議論になる…かな?
ま、格闘技をやっていればこの議論は必然なので、今後もたくさんするだろうけども。
押忍。
<今日の道場生の一言>
食事会の翌日の稽古。道場に入ってきた6歳の道場生が走り寄ってきて
「昨日楽しかったねー(・∀・)」
か…可愛い。