目的は人それぞれ
昨今の格闘技ブームで、様々な格闘技を観戦したことがある人は多いはず。
MMA(総合格闘技)やキックボクシング、ボクシング、近年ではブラジリアン柔術も人気。
プロ格闘家たちの激しい試合は、観ている方もアツくなる。
当たり前だが、アマチュアの我々にも試合は多数ある。
先日、大人の道場生と話していて、「黒帯になるためには試合に出ないといけないんですよね?」と聞かれた。
また、子供の親御さんからもたまに「試合に出た方がいいんですか?」というような質問をもらうことがある。
いえ、全然そんなことはありません。
私自身、試合にはそんなに出ていないし、重視もしていない。
なぜなら『何を目標にするか』『何の目的があって空手をやるか』は人それぞれだから。
指導者目線で言わせてもらうと、積極的に試合に挑戦する人は評価しやすい点はある。
試合にガンガン出て強くなっている人をいつまでも初級クラスにいさせるわけにはいかないし、なにより、そこまで頑張る人は帯を上げたくなる。
楽しめないと継続が難しい
試合に出る際のモチベーションは、『自分の力量を定量的に知りたい』とか『試合に勝つことによって自分の強さを証明したい』、『単純に刺激』、『黒帯への近道』、『やりがい』などなど色々だと思う。
とても素晴らしいモチベーションだと思う。私は試合に挑戦する人をすごく尊敬している。
しかし、空手の楽しみ方は人それぞれ。
強さを求める人もいれば型(形)を極めたい人もいるし、ミット打ちが楽しい人もいる。人それぞれ。
自分なりの目標はあった方が励みにはなる。
その目標は、試合の結果でも自己鍛錬でもなんでもいいと思う。励みになればなんでもいい。
要は、空手を楽しむ材料を持てばいいのだ。
だから、『空手をやるからには試合に出て…』とかガチガチに考える必要はないと私は考える。
楽しめるものを持っているか。それが大事。
大人も子供も、自分なりの空手ライフを楽しみましょ。
あ、道場によっては試合を重視するところもあるので、空手を始める前にはそういった道場ごとの方針とか指導内容、指導者の考え方などをしっかりと確認しましょうね。