早く上達するには?
ライバル。漢字では”好敵手”と書かれることが多い。
この漢字のそれぞれの意味としては次のようになる。
”好”=このましい。仲が良い。
”敵”=争いの相手。対等の相手。
”手”=人体の手首から先の部分。能力を持つ人。
つまり、好敵手とは【仲良くしたり争ったりする対等の人】というようなことか。
では”ライバル”の意味はどうか。スペルは”rival”で、語源は”小川”らしい(Wikipedia引用)。
「川の水利権を争う人々」という意味から発展したらしいが、英語のライバルには”好敵手”という意味はないらしい(笑)
どうでもいい話はさておき、ちょっとした経験上、手っ取り早く子供が上達する方法があることを知っている。
それは、”ライバルを得る”こと。
子供たちにとってライバルの条件ってなんだろう。
多分、年が近い(できれば同級生)、同じくらいの時期に始めた、体格が大きく違わない。
そんな感じだろうか。
それらの条件が揃うと、子供たちは積極的に切磋琢磨しだす。
その結果、上達がとても速くなる。
以前、闘気塾西都道場でたまたま同じ学年の子供達が同じ時期に数人で空手を始めたことがあった。
最初は苦労したものの、しばらく経ったらその子供達はお互いで切磋琢磨しだし、3年後くらいには県内の大会では上位を独占するほどになった。
身近にライバルのような存在が多数いると、技術が多彩に発展しやすいし、なにより実践的な稽古を重ねられるので技術向上が速い。
ライバルを得るより大事なこと
しかし、その稽古場(空手であれば『道場』。以下、『道場』)にたくさんの子供がいればライバルを得るのも早いが、田舎の中小道場ともなるとそれが難しい。
上記の例も本当にたまたまで、それ以外に例はないに等しい。
つまり、中小道場でライバルがいるのは、(子供の速い技術向上を是とした場合)ちょっとラッキーなのだ。
しかし、道場内にライバルがいなくても上達は可能であるし、速く上達すればいいというものではない。
ミット打ちやサンドバッグ練習で技術・体力の向上は十分図れる。
上達が遅くとも一つずつ着実に覚えることで、後からその実力を発揮しだす子もいる。
大事なことは『楽しめているか』。楽しめないとライバルがいてもいなくても上達は難しい。
理想的なのは、”ライバルと共に空手を楽しめているか”であるが。
少年少女たち、空手を楽しんでいるかい?