”家族で空手”のメリット
習い事あるあるだろうが、兄や姉が通っている空手道場に妹や弟が入会するのはよくあることだ。
また、子供が空手を楽しむ姿を見て自身も空手を始める親御さんも珍しくない。
指導者目線だが、これは割とうれしい。指導方針や内容に何らかの誤りがあれば親兄弟が道場に入会する気になるはずがないから。
実際、家族が一緒に空手をやるメリットはたくさんある。
まず親が子供と一緒に空手をやる場合、親は子供がやっている空手がどんなものか身をもって知ることができる。
実は、練習で親が子供を激しく叱責する姿を見ることがある。「なんでできないんだ!」というような感じで。
闘気塾では、このような叱責をする親御さんには、一緒に空手をすることを勧めている。
大会で子供に「なんで勝てないんだ!」「なんで○○の技を出さないんだ!」という親御さんには、自身が試合に出てみることを勧めている。
習い事とはいえ、格闘技を真剣にやるというのはどういうことか、親御さんに分かってもらうにはやっぱり本人にやってもらった方が早い。
つまり、子供がやっていることを早く理解してもらい、その結果、親が子供と一緒に稽古をし、技術向上に大きく寄与するメリットがある。
なにより、親御さんは健康が気になる年齢層であることが多いので、空手をやるのは健康づくりにいい。
次に妹や弟が空手をやるメリット。
妹や弟が兄姉に色々と教えてもらえるのは言うまでもないが、どうやら教えることで兄姉側に大きなメリットがあるようだ。
兄姉側に”自覚が芽生える”。
兄姉が妹や弟に教える時は『きちんとできるようになってほしい』と強く思うらしい。
そう思うと必然的に自分がきちんとできなければならない。模範的でなければならない。
そして口や体で教えなければならない。
つまり自分が再勉強している状態になるし、”教えることの難しさ”を学ぶことにもなる。
これは将来の大きな糧になると思っている。
”自分に合っているか”も重要
そのような感じで、家族で一緒に習い事をやるメリットは多々ある。
もちろん、家族といえど性格や思考は違うので、自分に合った競技、自分にあったクラブや道場を選ぶことが重要。
自分が楽しめる競技や道場で、家族と一緒になって汗かいて泣き笑う。一緒の時間を共有し、ともに成長する。
これが家族の習い事のススメ。