ちょっと特殊な蹴り
フルコンタクト空手には”踵蹴り”という技がある。別名「ヴァレリーキック」。踵で相手の太ももを蹴る技。
新極真会の往年の名選手、ヴァレリー・ディミトロフが得意とした技で、最近では白蓮会館の福地勇人選手などが得意としている技。
この蹴りは、ちょっとガニ股のような形で足を相手の外側に上げ、横から相手の太もも側面に踵を当てる。
近距離で多用される蹴り技で、その意味でフルコンタクト空手ならではの技と言える。
この蹴りが…まぁ痛い。
本当に痛いので、当道場では「組手稽古では軽く蹴ること」と念を押している。それくらい痛い。
女性と男性で違う?
先日、この踵蹴りを白帯さん含めてみんな練習してみた。
二人一組になって、片方の人がキックミットを持ってもう片方の人がそのミットに向かって踵蹴りをするという練習。
すると、男性陣は比較的できるのだが女性陣がなにやら難しそう。
女性は大人も子供もみんな難しそう。
女性は足をガニ股に開くのに慣れていないのか、はたまた、骨盤辺りの骨格の構造がそうなっているのか。
他にも疑問に思っていることがあって、座位開脚した時、男性は”骨盤を立てる”ことがなかなかできず背中が丸まってしまうが、女性は骨盤を立てて背中をピンと伸ばすことができる人が多いように思う。
また、男性はいわゆる”女の子座り”が難しいけど、女性は簡単にできてしまう。
これらは骨格の違いなんだろうか。
しかし、踵蹴りができるようになったベテラン女性もいるし、座位開脚の時に”骨盤を立てる”のも”女の子座り”も、練習すればできるようになるという話を聞いた。
なんの違いだ?骨格の違い?ただの努力の差?
う~ん…不思議だ。