闘気塾西都道場は最近女性が多い。大人も含めて半数は女性。
当道場はいわゆるフルコンタクト空手の道場であるが、女性にとってフルコンタクト空手は何が利点なのか。
・しっかりとした突きや蹴りを打つので、全身のシェイプアップができる
・ルール上は顔面への突きがないので、比較的安心して組手稽古ができる
・運動量が多いのでダイエットにもなりやすい
・護身術になる
ざっとこんな感じだろうか。
そして、重要なのはやはり”続けること”なので、どうすれば継続しやすい環境にできるかという点を指導者は常に考える。
・女性は、『ガッツリと組手をやって強くなりたい』と考える人は少ないので、ライトスパー(軽い組手)やマススパー(当てない組手)を当たり前の状態にする。
・『汗はかきたい』と考える人は結構いるので、運動量高めの練習を積極的に入れる。
・何よりも”楽しい”と思える練習内容にする。
そういうことを考えながら女性が空手を続けられる環境を目指す。
そして空手を続けた先に、黒帯を取得したり護身術を身につけたりできれば御の字だ。
十数年前に関西地方である事件があった。
40代の女性が男に車を奪われそうになり、もみ合いの末、女性が男を巴投げして撃退したという事件。
女性は空手3段の腕前だったとのこと。
『空手家が巴投げ?偶然撃退できただけでは?』なんて思うことなかれ。
大事なことは、”40代の女性が男を撃退できるだけの体と心構えを作っていた”ということ。
もちろん、女性が強盗犯に立ち向かうのはおすすめできないが、武道・武術を継続すれば女性でもそういうことが可能だということ。
継続は力なりとは、正にこのことだろう。